よみうり神社で初詣 1年の無病息災を祈願
晴天に恵まれた元日、花ハウス内に年初恒例の「よみうり神社」が設けられ、新年の挨拶に来館したご家族も交えて多数のご利用者が午前中から次々と初詣に訪れました。お正月らしい雅楽の曲が流れる中、拝殿の前でご利用者は1人1人年頭の祈願をし、静かに手を合わせていました。
神社は、花ハウス1階にある広いデイサービス・ルームに大晦日、ケア部のベテラン職員が心を込めて設置しました。赤い鳥居が立てられた入口をくぐってそのまま進むと、さい銭箱や拝殿などが設けられ、参拝客はそこでお参りし、拝殿の奥にはプロジェクターで映し出された本殿(厳島神社の画像)が望める仕掛け。訪れたご家族からは「これは実に素晴らしい趣向ですね!」との感嘆の声も聞かれました。
初詣は午前9時半からスタート。1人で歩かれる方、杖をつきながらの方、車椅子を使う方がそれぞれ職員やご家族の見守りを受けながら参拝。ご利用者は、「家族や子どもたちが元気で交通事故などに遭わないようにと祈りました」、「今年も元気で暮らせることが念願です」、「少し弱くなった足がまたよく動くようになりたい」などと、口々に話していました。
参拝を終えたご利用者は、今年の干支にちなんだサルの着ぐるみをまとった男性職員と一緒に1人ずつ記念の写真をパチリ。中には、サルの着ぐるみがお気に召したのか、「ちょっと触ってもいいですか」と話しかける方も。花ハウスの最高齢者で申年生まれ、今年108歳になるご利用者もお元気に参拝していました。
続いて、皆さんは拝殿脇に設けられた「おみくじ処」で今年の運勢を占いました。おみくじは「花吉(超大吉)」、「大吉」、「中吉」の3種類で、神主、巫女に扮した男女職員が2016年の数字とサルの刺繍が入った白地のタオルを全員にプレゼント。ご利用者からは「わー、花吉だわ。今年はいいことがありそうです」との声も聞かれ、ご満悦の表情でした。
この日の花ハウスは、正面玄関に職員手作りの一対の角松が、また、玄関ホールには「迎春」の大きな墨書が飾られ、おやつにはご利用者全員に甘酒が供せられるなど、お正月ムード一色でした。2016年がご利用者やご家族にとって佳い年でありますように!