花ハウスだより

脳トレや筋トレを学ぶ~1月24日開催花カフェレポート

よみうりランド花ハウスのコミュニティカフェ、第10回「みなさんのしゃべり場 花カフェ」が1月24日(日)午後1時半から1階デイサービスフロアで開かれ、常連の方々を含めて約30人が参加しました。講師の健康運動指導士・塩田和久さんによる脳トレや筋トレの講義を聞いた後、参加者全員が塩田さんの指導のもと、座ったままできる手足の体操を30分余り体験しました。

花カフェでは毎回、認知症対策や家族介護の実態などの話を講師から聞き、その後、参加者がテーブルごとに講師や花ハウス職員を交えて意見交換しながら、交流しています。今回のテーマは「認知症予防・転倒予防に必要な運動とは~一緒に体を動かしてみよう~」で、実際に体操を行う内容とあって、参加者は笑顔で頭も体もほぐし、明るく元気に手足を動かしていました。

講師の塩田さんはトレーナー歴28年のベテランで川崎市多摩スポーツセンターの運営管理責任者を務めており、講義の中でも、「脳と認知機能」や「脳と運動機能」、「認知症予防の食事や栄養」などを分かりやすく説明しました。以下に、講義の概要と指導した体操の例をレポートします。

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認知症予防については①認知機能は年を取ると低下するが、理解能力は80歳くらいまでは下がらない②脳トレでは、ジグソーなどいろいろなパズルに週1回でも挑戦し、時間を計って少しずつ早くできるようにする③日常的に指先を使い、頭で計算する④他の人と対話できる麻雀、囲碁、将棋、オセロは相手の手を読んで次の手を打つことで認知機能を高める⑤昔のことを話し合う回想法では、当時の出来事を思い出させる写真やモノを使うと有効――などと説明した。

日常的に取りたい食材は、①アジ、サバなど青魚や大豆製品、キノコ、黒ゴマ、ナッツ類、クルクミンを含むウコン、緑茶、卵など②語呂合わせでは、「ま(マメ類)ご(ゴマ)た(卵)ち(チーズなど乳製品)は(ワカメなど海藻類)や(野菜)さ(魚)し(シイタケなどキノコ類)い(イモ)」と覚える③納豆は朝よりも夜に食べた方がよく、ウコンが含まれているカレーも認知症予防に効果的――などを挙げた。

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脳トレ体操では、イスに座ったまま、片手をパーの形で前に突き出し、もう一方の手をグーの形で胸に当てる動作を、交互に繰り返す。今度は、片手をグーにして前に突き出し、もう一方の手をパーのまま胸に当てる動作を交互に繰り返す。筋トレ体操では、イスに座ったまま、つま先を床につけてかかとをあげる、つま先をあげてかかとを床につける、という動作を繰り返す。これはふくらはぎを鍛える体操で、転倒防止に効果的という。また、ひざの内側をくっつけて力を入れる、そのまま足をあげる、という体操は太ももを鍛えることで、尿漏れ防止につながるという。


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