花ハウスだより

セラピー犬たちと楽しいひと時

 いつもは障がい者団体「はぐるまの会」が喫茶店「プラス・ド・フルール」を開いているよみうりランド花ハウス1階の地域交流室で3月4日、アニマル・セラピーが行われ、動物好きの入居者約30人がNPO法人「日本アニマル・セラピー協会」の3匹の小型犬との触れ合いを約1時間にわたって楽しみました。参加した皆さんは「前に家で飼っていた柴犬のことを思い出した」「可愛くて部屋に連れて帰りたい」「また時々来てね」と、喜びや感謝の言葉を口々に語っていました。

 セラピストに連れられてやって来たのは、トイプードルの白い「ホワイト」君(8歳)、同じくこげ茶色の「じん」君(9か月)、薄茶色の柴犬「次郎」君(2歳)。いずれもセラピー犬の訓練を半年ほど受けていて、活発ながら吠えたり噛んだりせず、目以外なら触っても大丈夫というお行儀の良い犬たちです。

花ハウスの館内で飼育している生き物は現在、水槽内のカメと金魚のみ。このため、2階担当の女性介護職員が「動物を連れて来て、ペット好きの皆さんに楽しんでもらえたら...」と企画し、実現したものです。

 参加した皆さんは、かつて自宅で犬や猫を飼っていて、今でもペット好きという方々がほとんどでしたが、中には動物は好きだが飼ったことはないという"初心者"の方も。それぞれ順番が来ると、車椅子に座る自分のひざの上にホワイト君やじん君、次郎君を乗せて、頭を撫でたり、握手をしたり、抱きしめたり、と大喜び。犬は飼ったことがないという方も、最初こそ恐る恐る手をホワイト君の鼻に近づけていましたが、手のひらに置いたドッグフードのおやつをホワイト君がパクっと食べると、「柔らかくて何て可愛いの!」と言いながら、ご満悦の表情を浮かべていました。

3匹の犬は終始、引っ張りダコで、セラピストが投げる丸めたタオルをキャッチする芸も披露。予定時間が終わる間際、次郎君が別れを惜しんでか、禁じ手の吠え声ならぬ「ワフッ」というひと声を上げ、皆さんの笑みを誘っていました。

IMG_7587.JPG

 


Page Top