歌い納めの昭和歌謡、花ハウス歌劇団の結束が一番強まるとき
デイサービス最大のイベント、紅白歌合戦が年の瀬に行われ、宝塚歌劇団ならぬ花ハウス歌劇団のメンバーが利用者様に懐かしの昭和歌謡を披露しました。曲や歌手の背景をモチーフにセットや衣装を考え、一曲ごとに寸劇風に仕立てます。懐かしいメロディーとユーモアあふれる名物行事で、今回で16回を数えます。
拍手と笑い声の練習のあと、紅組の一曲目は「トラック運転手」のアイドルと言われた八代亜紀さんの「なみだ恋」です。亜紀さん扮する職員がトラック運転手のファンを前に熱唱する設定でしたが、途中からファンが彼女を巡ってエキサイトするドタバタ劇の展開になりました。
「赤い革ジャン引き寄せ~」。対する白組の一曲目は近藤真彦さんの「ギンギラギンにさりげなく」でした。マッチに扮する職員が曲の前半、サビの部分で黄金の輪をかぶり、後半では暗いステージで電飾が輝く衣装を身にまといました。
「365歩のマーチ」や「北酒場」、「昴(すばる)」といった名曲も、それぞれの舞台装置と演出とともに歌い上げられました。団員の一人は「準備は本当に大変で、リハーサルの通りにいかない場面もありましたが、この行事を通じて職員の結束が一番強まるんです」と話していました。