秋に食べたいホクホクの味。そう、石焼き芋の季節です。「い～しや～きいも～、おいも」。懐かしいフレーズとともに、焼き芋を乗せたワゴン車がよみうりランド花ハウス5階フロア（５丁目）の１番地から４番地まで、各ユニットを巡回しました。

　「待ってました！」。ご入居者様が拍手で出迎えます。焼き芋専用の袋に一本ずつ入れて手渡しすると、「あったかいね～」と笑顔がこぼれました。かんだり飲み込んだりする機能が低下している方には、ミキサーで細かくした焼き芋をアイスクリームを添えてお渡ししました。こちらもおいしそうです。

　焼き芋屋さんでひときわ目を引いたのは、「芋職人」と書かれたタスキを掛けた新人職員で、マジックで髭を書いて、ご入所者様一人ずつと記念撮影していました。途中から、「さつまいも愛」の髪飾りをつけた女性職員も撮影に加わりました。

　焼き芋は、朝からベランダにドラム缶で作った「かまど」を設置し、焼き上げました。焼き芋用の石や薪を準備し、じっくり焼き上げたのは千葉県産のシルクスイートという、なめらかで甘い味の品種。職員はあふれ出す煙に涙を流しながら、「あっ蜜が出てきた。そろそろちょうどいい焼き加減かな」と一本ずつ丁寧に焼きあげていました。