敬老気分はお祭り気分~ひたむきに生きる大切さ、同じ時間を共有できる幸せ
デイサービスの今年の敬老週間がスタートしました。ボランティアによる演奏や昭和時代の回想、歌の集いなど、職員が日替わりでイベントを企画し、人生の先輩であるご利用者様に感謝状を贈る恒例行事です。
初日は秋祭りと盆踊り。フロアに見学に行くと、「缶釣り」や「的あて」、「花茶屋」の看板を掲げたエリアにご利用者様が分かれて座っていました。
的あては、テーブルに裏返して置いた紙コップをウチワであおいで移動させるゲーム。テーブルに張り付いたドラえもんやピカチュウ、おたふくといったキャラクターの上にコップがかかると得点がもらえる仕組みです。
一息つけるのが「花茶屋」エリアです。かき氷やクッキーにほうじ茶が振る舞われました。
缶釣りは、数字の書かれた缶を磁石の付いた竿で釣り上げるものです。釣り上げた缶に書いてある数字の合計が得点になり、的あての得点と合わせて持ち点になります。
ご利用者様は最後、ルーレットのコーナーに移動します。ダーツの矢を投げ、運が良ければ持ち点が2~5倍に増えます。ただ、「ハグ 抱擁」「キス 接吻」と書かれた場所もあり、みなさん、おっかなびっくり矢を放っていました。
炭坑節で盆踊りを楽しんだ後は、職員からご利用者様への踊りのプレゼント。職員が、よさこいソーラン節の踊りを披露すると、会場は大盛り上がり。最後に背中を向けてポーズをとったメンバーの背中の一文字をつなぐと、「祝 ご 長 寿 祝」と読めました。
95歳以上のご利用者様に渡された「感謝状」には、次の言葉がありました。
「あなたがその長い歩みの中で培った芯の強さや優しさは、私たちの心に太陽のように降り注ぎ、人との絆の尊さや、ひたむきに生きることの大切さを教えてくださいます。あなたが今ここにいてくださるという奇跡に心より感謝するとともに、あなたと同じ時間を共有できることに幸せを感じています」
デイサービスの職員にとって、敬老週間は、人生の先輩に感謝を伝え、ともに生きる喜びを感じる日々なのです。