花ハウスだより

居室からの出火を想定した消防訓練

 よみうりランド花ハウスで3月14日、今年1回目の消防訓練が行われました。職員が少ない深夜2時、3丁目3番地(3階の3番ユニット)を巡回中の職員が奥まった居室から火が出ているのを発見した――との想定で、火元発見者を含む3丁目の夜勤者役、他のフロアからの応援者役、避難する入居者役など職員約20人とご入居者2人が参加し、多摩消防署菅出張所の消防隊員3人が立ち会いました。

 発見者役の職員が「9号室が火事です! 消火をお願いします!」と叫び声を上げ、非常ボタンを押して消防に通報する一方、館内PHSで当直者に連絡。1階事務室詰めの当直者役職員が「3339号室から火災が発生! 職員は至急3丁目3番地に急行して下さい!」と館内放送するとともに、消防からの連絡に応答。各フロアの応援者役も加わって、消火ホースや消火器を使った初期消火活動に入り、2人のご入居者や入居者役職員10人をエレベーター脇の浴場前ラウンジに避難誘導し、約20分で訓練は終了しました。

 反省会では、「出火を確認した後、同僚に的確な指示を出せなかった」(火元発見者役)、「消火ホースが火元の居室まで届かなかった」(3丁目夜勤者役)、「車椅子を押してホースを乗り越えることは意外と難しい」(他フロアからの応援者役)、「誘導者がなかなか来なかった」(入居者役)など、いくつかの問題点が指摘されました。

 一部始終を見守った消防隊員からは「前回訓練(昨年9月)と比べ、全体に情報伝達や連携プレーが向上した」との講評。避難誘導と初期消火については、①消防ホースは補助消火用で、主たる初期消火は部屋のスプリンクラー。ホースが届かなければ消火器を活用する、②避難誘導の順番はまず車椅子の方、次いで自力歩行の方。フロア別ではまず出火階、次に直上階の順。誘導漏れや逃げ遅れた方がいないか必ず確認する、③この施設は十分な耐火構造のため、各階の屋外バルコニーを一時避難場所として入居者を誘導し、ガラス窓(耐火ガラス)を閉める――などと具体的にアドバイス。参加した車椅子の男性ご入居者は「訓練を重ねれば、いざ本番の時に役立ちますね」と笑顔で語っていました。

IMG_0248#.JPG


Page Top