花ハウスだより

介護の道志す学生、介護ロボットの実証実験に興味津々

DSC_0130.JPG  特別養護老人ホーム「よみうりランド花ハウス」の橋本政彦施設長が、ソニーが開発を進める介護ロボットを使った実証実験について、読売理工医療福祉専門学校(東京都文京区)の介護福祉学科の学生約40人に講義しました。

 橋本施設長は、施設内の共有スペースで、子供の姿をしたロボットがご利用者様の体温を測ったり、唱歌を歌ったりして、触れ合う様子を動画で紹介しました。身長83センチ、体重23キロのロボットは、少しずつ近づいて声をかける、顔を覗き込んで話をする、話の内容は挨拶から徐々に本題へと近づけていくなど、ユマニチュードと呼ばれる介護技術を「習得」しています。

 花ハウスは全室個室のユニット型施設で、ご利用者様それぞれに応じた個別ケアを追求しています。国の基準を超える数の介護・看護職員を配置していますが、調査したところ、職員がご利用者様の居室でのケアや引き継ぎ業務などで共有スペースを離れている時間帯が想定していたよりも長いことがわかりました。

 ご利用者様は、職員が不在になると不安になって立ち上がったり、怒ったり、悲しくなったりする傾向がみられます。実験は、こうした時間帯にロボットが見守り、話し相手になることで、ご利用者様に安心して過ごしてもらうことを目指しています。

 聴講した学生からは「実習に行った施設では介助以外の業務が多い印象だったが、負担軽減につながるのか」「職員はロボットの導入をどのように受け止めているのか」といった質問が出され、興味津々の様子でした。

 花ハウスでは同専門学校の学生を対象にロボット実証見学会も予定しています。

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実証実験でご利用者様に接するロボット

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実証実験で共有スペースにたたずむロボット


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