掛け算（カケザン）ならぬ地ケ算（チケザン）？　耳慣れない言葉に戸惑う方もいるでしょう。すこし説明させてください。

　高齢者の生活を地域みんなで支える仕組みを、地域包括ケアシステム（略して地ケア）と言います。この地ケアを発展させるため、川崎市多摩区の菅地区では、関係団体が「Team　SUGE」を結成しました。彼らが地域資源を掛け合わせて、新たなつながりや取り組みを生み出そうという取り組んでいるのが「地ケ算」です。

　最初の「地ケ算」として5月２５日に実現したのが、よみうりランド花ハウスでのイチゴ狩りでした。イチゴは、川崎市農業技術支援センターの職員さんたりが運び込んでくれました。神奈川県のオリジナル品種「かなこまち」と、「紅ほっぺ」が実ったプランターです。

　施設の庭で、プランターはブロックの上に置かれ、椅子に座ったまま摘み取ることができる高さになりました。デイサービスのご利用者様１５人はプランターを目にすると「幸せ～」「うれし～」「こんなになっているんだね」と歓声があがりました。

　摘み取ったイチゴはその後、デイサービスの職員とご利用者様がホイップクリームとともにワッフルの上にのっけ、ご利用者様の口へと運ばれていきました。（あ～甘酸っぱそう！）