花ハウスだより

デイサービスのご利用者が江戸時代の古民家を見学

 よみうりランド花ハウスのデイサービス(通所介護事業)の一環として、川崎市の生田緑地内にある日本民家園を訪問するミニツアーが6月8日、梅雨の合間を縫って行われました。参加したのはデイサービスのご利用者10人で、職員6人と一緒に2台のマイクロバスに分乗して花ハウスから20分ほどの広大な生田緑地を訪れ、江戸時代の古民家を見学しました。

 生田緑地には日本の典型的な雑木林や湿地、湧水があり、首都圏で有数の豊かな自然環境を持つ緑地公園として知られています。一行は西口の門からマイクロバスで入園し、日本民家園入口で降車、車椅子や徒歩で園内に入りました。ここには東日本の古民家25棟が移築されていますが、見学したのは千葉県・九十九里浜の網元の家(作田家)と岐阜県・白川郷の合掌造りの家(山下家)です。

今から三百年以上前の江戸時代・明和年間に建てられた作田家では、ご利用者全員が屋内に入り、17年前から古民家のガイド役を務めている女性ボランティアから建物の由来や構造などの説明を聞き、当時の分限者だった網元の暮らしぶりを偲ばせる屋内を興味深げに見回していました。

作田家の屋内には光沢のある広い板敷の客間や茶の間、土間、納戸、囲炉裏などがあり、天井の曲がったマツの木の太い梁が印象的でした。ご利用者からは「子供のころ、こんな家に住んでいたような気がします」「屋内の匂いや涼しさが何とも言えず懐かしいわ」といった感想も飛び出しました。

日本民家園周辺にはサクラやクヌギ、ナラなどの大木も繁り、皆さんはちょっぴり森林浴気分も味わっていました。古民家の見学ツアーはデイサービスとして初めて行ったもので、6月中にあと3回実施する予定です。

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