花ハウスだより

より安全な避難方法をいつも考える~花ハウス消防訓練

 秋の気配が感じられてきた9月13日、よみうりランド花ハウスの今年度1回目の消防訓練が施設内で行われました。訓練は、夜勤者が交替で仮眠に入る深夜2時半に2階の北側フロア・テレビコーナー付近の備品置場から出火した――との想定で、約20人の職員が参加しました。多摩消防署菅出張所の署員3人の立会いのもと、職員はご利用者役、フロア夜勤者役、1階当直者役にそれぞれ分かれ、出火確認、初期消火、避難誘導など火災発生時の対応動作を緊張した面持ちでこなしました。

 「ただ今、火災報知器が作動しました。職員が確認中です!」と、館内放送が響き渡り、訓練はスタート。花ハウスでは毎夜、各フロア3人、1階事務室1人の計13人の職員が詰めています。訓練では、火元となった2階の職員2人がただちに出火場所の確認に走り、消火器や消火栓を使って初期消火を実施。1階の当直者は防災監視盤で出火確認し、火災報知器と連動する火災通報を受けた消防署との連絡にあたったほか、2階以外のフロアの職員も応援のため2階に駆けつけ、車椅子や歩行不自由なご利用者役の職員を避難場所に設定した浴室前ラウンジに避難誘導しました。

 訓練に初参加の職員も多く、その後の反省会では「いざという場合、ご利用者の安全のためにどう動くか。火元に応じた避難経路や避難場所をいつも考えておく必要がある」「職員が声を掛け合ってもっと迅速に動けるようにしたい」「火元のフロアだけでなく他の階ではどう対応すればいいのかも考えたい」など、訓練を通じて課題を見出そうとする意見が相次ぎました。

 消防署員の講評は、「全体として前回訓練(2016年3月実施)の方がやや点数が良かった」と、ちょっぴり辛口の採点。その上で、①火元はどこか、何が燃えているか、どんな燃え方か、などの情報を大きな声で伝達し合ってほしい②動きながら、全体を見て指示を出すリーダー役も必要③より安全な避難場所を仕事中にも考えてほしい。この建物はしっかりした防火構造だから消防が到着するまで各フロアのベランダに逃げてもいい――と、プロの目から見た実戦的なアドバイスをいただきました。


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