花ハウスだより

花ハウスの職員が西生田小に出前授業

 子どもたちにお年寄りの日常生活の大変さや気持ちの一端を知ってもらおう――と、よみうりランド花ハウスの職員が10月22日、川崎市立西生田小学校(川崎市麻生区細山、杉本眞智子校長、約820人)を訪れ、4年生4クラスの児童約120人に認知症への理解を深める授業や車椅子の操作体験授業を行いました。

 西生田小への出前授業は、福祉体験授業の一環として同小からの要請を受けて実施されたもので、一昨年に続いて2度目です。今回は4クラスを2クラスずつに分けて1時限から4時限までの午前中を使い、図書館では「認知症って何だろう?」をテーマにパワーポイントの資料を大型TVモニターに映し出し、職員がお年寄りに扮するなどしてストーリー仕立てで認知症のお年寄りの日常の行動や感じ方などを分かりやすく伝えました。また、図書館に隣接する"広場"では子どもたちが交替で車椅子に乗り、あるいは押して段差を上がったり降りたりする体験を受けてもらいました。

 先生役は、自分でも認知症の家族を持ち、花ハウスを会場とするコミュニティカフェ「みなさんのしゃべり場・花カフェ」で企画立案や司会を担当しているデイ・サービスのベテラン男性職員とケア部の男性相談員、デイ・サービスの女性職員の3人でした。3人は、体や頭の働きなどが不自由になったお年寄りの気持ちを子どもたちが理解し、いたわりの心を養っていくよう気を配りました。

熱心に授業を受けた子どもたちからは「一人暮らしってどのように暮らすの」「家族のない人はどうしたらいいの」などの質問が出され、小学生ながら身近なこととしてお年寄りの暮らしに関心を持ったことを伺わせました。西生田小が掲げる教育目標は「自ら考える子、思いやりのある子、たくましい子」ですが、こうした目標に沿って同小の子どもたちは育っている、というのが先生役を務めた3人の感想です。

 花ハウスでは、地域社会への責任として周辺の学校からの出前授業や施設見学の希望にはできるだけお応えしたいと考えております。

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